部分痩せはできるのか!?
「お腹の脂肪だけもう少し落ちないかな」
「顔のお肉がなくなったら小顔になれるのに…」
「脚を細くしてスキニーのデニムを履きこなしたい」
そんなことを皆さんも一度は考えたことはないですか?お腹のお肉を減らしたくて、無我夢中に腹筋のエクササイズをする。私もそんな経験があります。
そんな部分痩せができるのか?今日は部分痩せの可能性について紹介して行きます。
Contents
部分痩せは可能か?
結論から申し上げます。
ほぼ不可能だと言えるでしょう。以下部分痩せについての研究を2つほど紹介します。
しかしながらこの二つの実験を通して被験者の体脂肪率に全くの変化がなかったわけではなく、あくまでも腹筋運動を行っての部分痩せが確認されなかっただけで、体脂肪率自体はほぼ均等に減少したということです。
このように、体脂肪は身体全体から少しづつ減少し、体脂肪の多い箇所の脂肪がなくなるのは、ダイエットの後半になってくるようです。部分痩せはないということが現時点での医学の見解と言えるでしょう。
さらに悲しいことに、体脂肪は、内臓を守るためにお腹周りには付きやすく、シックスパックになるには一朝一夕では厳しいようです。理想の身体(特に腹筋)になるためには、少しづつ、ある程度の期間をかけてダイエットを行うしかありません。
部分痩せの仮説を紹介
冒頭から部分痩せは原則ないと行ってしまいましたが、ボディビルダーなど大会・試合の際に常軌を逸した減量の行う彼らの中に、ある仮説があるそうです。私自信も減量を行っている際に、体感することもあり、今はエビデンスがないだけで、部分痩せのエビデンスが出てくることがあるかもしれません。
それは、「血流が良い場所は脂肪が付きづらい・減りやすい」ということです。
皆さんの身体でも脂肪が多い箇所と少ない箇所がありませんか?
多くの人は、座っている時に動かないお腹周りに脂肪が多かったり、マラソンランナーのふくらはぎやテニスプレーヤーの利き腕は脂肪が少なく血管が浮かび上がっているのを見たことがあると思います。運動頻度が高く、血流が良い部分は体脂肪を優先的に減少させる効果があるという仮説がここで上がってきます。
ハードなトレーニング(ウエイトトレーニング等)を行うと、血流に脂肪を燃焼させる成長ホルモンが分泌されます。筋トレをした後に有酸素運動を行うと、脂肪の燃焼効率が良いと言われる理由の一つです。
一部のボディビルダーたちは、脂肪が多い部位のトレーニングを行う際に、
○血流を多くするような、1セットあたりの回数が多いトレーニング
○トレーニングの頻度を増やす(週1回→2回)
などの手法をとり、血流を改善し、ホルモンを脂肪を減らしたい部位に届けることによって、極限まで体脂肪を減らし、筋肉のカット(筋)を出そうとしています。
私自信も筋肉を増やし強くなるために、減量と増量を繰り返すことがありますが、この仮説を取り入れてトレーニングをするようになってから、増量した際にも腹筋が見えている状態を維持できるようになりました。
実際には、トレーニング頻度を上げたり、いつもと違う高回数の刺激によって筋肉が発達し、脂肪が少なく見えている可能性もあるため、参考程度に考えて置くのが良いでしょう。新しいエビデンスが発見されたら、皆さんとシェアしたいと思います!
今日は部分痩せの真実と仮説について紹介させていただきました。夏にシックスパックを手に入れるためには、今の時期から取り組むことが重要です。今年こそは腹筋を割りたい!という方は、ぜひ今回の記事の情報を踏まえてダイエットを頑張ってくださいね!
部分痩せについて、こんなことをしたら効果があった!部分痩せ経験がある!という方はぜひ、Twitterのリプライ、引用リツイートでコメントお願いします!
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参考文献(References)
Katch, Frank I., et al. “Effects of sit up exercise training on adipose cell size and adiposity.” Research Quarterly for Exercise and Sport 55.3 (1984): 242-247.
Vispute, Sachin S., et al. “The effect of abdominal exercise on abdominal fat.” The Journal of Strength & Conditioning Research 25.9 (2011): 2559-2564.
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