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アスリートのための栄養学 -ビタミンE-

アスリートのための栄養学、ビタミンEです!

正直このビタミン、体の中で何をしてくれているのか、そしてどんな物を食べれば摂取できるのかさっぱりわからないといった方は非常に多いと思います。

そんなアスリートのために簡単にではありますが紹介していきたいと思います!

Contents

基礎情報

ビタミンEは脂溶性のビタミンなので脂質に溶ける性質を持っており、体内に蓄積しやすいといった性質があります。

そのため過剰に摂取しすぎるのは少々リスクがありますが、もちろん不足するのも悲惨な結果が待っているので十分に気を付けて摂取する必要があります。



体内での働き

ビタミンEは強い抗酸化作用があることで知られており、俗に言うアンチエイジングはもちろん、高強度のトレーニングで生じる酸化から体の細胞を守ってくれるというところがまずは主な役割として挙げられます。

また血管やその中を通る血液の状態を良好に保つ働きもあるので、LDLコレステロールの数値や血圧を気にしている方は意識して摂取するのも良いかもしれません。

また酸素を運搬する役割を担う赤血球の状態を良好に保つ役割も担っているため、非常に稀なことではありますが、ビタミンEが不足することで運動能力に様々な悪影響が出てきますが、これについては後述します。

ビタミンEを多く含む食品

基本的に植物性の食品に多く含まれるとされているビタミンEですが、動物性の食品からも摂取できないわけではありません。

以降、代表的な食品をいくつか紹介していきます。

アーモンド
brown almond nuts on white ceramic bowl

日本人にもなじみのあるこのアーモンド。

もちろんビタミンEだけでなく様々な栄養が詰まっており間食時に食べるにはピッタリのこの食品。

そのまま食べてもおいしいですが、個人的には少しチョコレートがコーティングしてある物が好きです(笑)

もちろんカロリーや様々なことを気にするのならば余分な塩分やチョコレートコーティングなんかはされていない方が良いとは思いますが…

ある程度おいしくないと続かないですよね(笑)

ちなみにこのアーモンド。

元々はアプリコットと全く同じ植物だったと以前なにかで読みました。

なんでも実の部分を大きくして品種改良を重ねていったものがアプリコットで種の部分を食べられるように改良したのがアーモンドなのだそうです。

話はそれましたが、このアーモンドはビタミンEの摂取を目的として食すのはもちろんのこと、良質な脂質であるオメガ3脂肪酸も豊富に摂取できるため、間食時に積極的に摂取していただきたい食品となります。

person holding brown egg on green ceramic bowl

先ほど植物性の食品に多く含まれると言いましたが、画像にあるような卵を筆頭にビタミンEは動物由来の食品からも摂取することはできます。

多くの方がビタミンは熱に弱いため、ゆで卵にすると栄養が損なわれてしまうと考えがちですが、ビタミンEは熱に強いので生卵を食べる必要はなく、しっかりボイルしていただいて大丈夫です。

もちろんビタミンEだけでなく、卵にはあらゆる栄養が詰まっているので先に紹介したアーモンドと並んで間食にはピッタリ!

たんぱく質が豊富で腹持ちもある程度良いため、基本的にはどんな方にもおすすめの食品です。

ただし卵はゆでることで生の状態よりも痛みやすくなるとされています。

そのため大量にゆでて長いこと食べないでいるのはもしかしたら危険かもしれません。

作ってからはなるべく早く食す様にしましょう!



パフォーマンスへの影響

ここからはビタミンEの体内での働きを踏まえたうえでのパフォーマンスへの影響を考察していきます。

普段から高強度の練習やトレーニングを積んでいるアスリートが摂取した場合の恩恵についてを中心としてご紹介していきます。

抗酸化作用

まず初めに先に紹介したビタミンEが持つ強い抗酸化作用がアスリートに及ぼす影響としては、いくつかの研究で確認されており、サプリメントを練習・トレーニング前に摂取することで筋肉へのダメージが軽減したといった結果が出ております。

とはいえこの抗酸化作用は運動中のパフォーマンスを向上するといったものではなく、基本的には練習・トレーニングで傷ついた筋肉の回復を促進させるといった効果が主となります。

疲労回復の促進はトレーニングの効率を向上させる上で非常に大切な要素であり、パフォーマンスの向上のみならず、怪我の予防にも非常に重要であるため、抗酸化作用を期待してビタミンEを意識して摂取してみるのは良いと思います。

高地での影響

こちらは限定的な環境下でのビタミンEの効能となりますが、空気が薄かったり、または汚れているといった環境において効果を発揮するといった研究結果があります。

これは先に紹介した抗酸化作用の効果により、血中で酸素の運搬を行う赤血球への酸化ダメージが減少して有酸素系のパフォーマンスが向上するとされています。

具体的には標高1500~4500mの間でのトレーニング時にビタミンEのサプリメント摂取することでパフォーマンスの向上が確認されているとのことです。

最後に

ここまでビタミンEの効能や摂取することでパフォーマンスに及ぼす影響についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

ただし、安易にサプリメントの摂取に走るのは正直オススメできません。

ビタミンEは先にご紹介した様に脂溶性のビタミンなので水溶性のビタミンよりは体内にとどまりやすいといった性質があります。

そしてある程度バランス良く食事を摂取できていれば不足する可能性は低いとされているため、安易にサプリメントなどの摂取に走るのは避けた方が良いと個人的には思います。

ただし高地で空気が薄い場合や、空気が汚染されている場所でトレーニングをする場合には有効となる可能性が高いため、そういった場合は過剰摂取にならぬように気を付けながら摂取するのは良いかもしれません。

 

 



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